現在の試合
▼9月4週
| 京都○-×大阪 | |
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3点 |
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お題
女の子は花束がすき
飼い猫がすっかりたべてしまったので
新しく飾る花を探している
ずっと
どんなに買っても日持ちしない花たちは
綺麗なままに彼女の胃の中
優雅なたしなみ
くだらないよ
彼は贈った花束でさえ満足げにたいらげてしまった胃袋に嫉妬したのだという
食べさせるために買ったんじゃないよ、
わかっているから抱きしめる
それなら猫ごと愛するわ、あなたの花もきれいなままだし
躾なんて関係ない
食べられてしまった事実もかわいらしい思い出に置き換えて
美しさとあたたかな幸せを記憶に焼きつけるから大丈夫、
枯らせてしまうよりずっといい。
もう買わない、なんて悲しいこと言わないで
受け取ることも食べてしまうことも幸せなのよ
どんなに時間が経っても、たとえどんな種類を超えたとしても
変わらない大切なこと
それは女の子は花束が大好きだということ
送ってくれるひとも大好きだということ
だからいつだって忘れないで、この素敵な常識のこと
女の子は花束が大好き、
女の子は花束がすき
って本気で信じてる奴はバカよ。一昨年の誕生日に恋人に歳と同じ数のバラを貰ったんだけど、3日で枯らしたのは単純に花が嫌いだから。女はみんな花を愛するなんて思ってる男は恋愛が下手くそよね。隣にいる見知り立ての彼は優しく耳を貸してくれた。夜、私は花になった。過程を踏まずに彼は私の身体に幾つもの花を咲かせた。花の色は最初ピンクで、次の日には紫になった。そして黄色に変わり、枯れ落ちることなく静かに消えていった。何て儚い命。こんなに美しい花を私は見たことが無い。しかも咲かせたのは彼の唇と私の肌。もう一度だけでいい、あの花束が見たい。綺麗な花ほど朽ちる瞬間が一番美しいんだ、と囁く彼に私は夢中になった。花を咲かせて欲しい。その唇で。3日経った今日、あの店で会いましょうと誘い待ち合わせた。遅れて来た彼の腕には、色鮮やかな花束が煌めいていた。こんなに汚い花を私は今まで見たことが無い。
何て濃い。
(先攻・京都)トミー-(後攻・大阪)タムラアスカ
審判評:
花を猫が食べるという
意外性のある世界観はよかったけど
お題から離れてるので
少し点ひきました
-審査員:ドラクエ
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