フライヤー。 |
イシダユーリ |
三角みづ紀 |
桑原滝弥 |
にゃんしー |
言っていた。
-芸人は暗い奴のが大成する。
前楽天監督の野村克也が
言っていた。
-捕手は暗い奴のが大成する。
もちろん職業や、言葉にされた背景・文脈が違うし
同じような意味を掬ってとるのは無理があるだろう。
ただ確実に共通して表している事項があるとしたら、
「闇のなかには力がある」
そういうことではないだろうか。
このイベントは、
芸人は出ないし野球選手も出ない。
出るのは「詩人」である。
詩人が、言葉でもって
それぞれの「闇」を表現する。
このイベントは、本記事のタイトルにもなっている
「きみは言葉を失って 世界を手に入れる」ともうひとつ、
テーマのようなものが設定されている。
「闇っ子、夜に憚る」
ひとりひとりにスポットを当ててみたい。
闇スポークンワーズの申し子「イシダユーリ」
彼女は、本イベントの中心的存在だろう。
作品の裏に流れるイメージは「破壊」。
ジャンル分けするなら正しくポエトリーリーディング。
でありながら頭脳に媚びない。
身体へも働きかけるような、美しい朗読が特徴。
このイベントでは、「イシダユーリを感じろ」。
彼女のパフォーマンスには、それだけの価値がある。
中原中也賞詩人「三角みづ紀」
詩集「オウバアキル」で
2005年の中原中也賞を獲得。
そのことはやはり頭に入れて
彼女のパフォーマンスを期待するものだ。
詩の朗読のベースとなる、「言葉の力」には
相当の力があるだろう、そう期待して見る。
しかし同時に、彼女の活動をひもといたときに
ミュージシャン的な一面も大いにあることに
気づかねばならない。
-言葉と音楽の融合。
多くのものが目指し、頓挫するその課題に、
どんな道筋を示すのかを目撃したい。
仕掛け人「桑原滝弥」
上記の荒々しい猛獣を取り仕切るのが
仕掛け人、「桑原滝弥」である。
オーガナイザーとしてもよく知られ、
国民的詩人・谷川俊太郎との朗読イベント「俊読」など、
人気のあるイベントを多く手がける。
と同時に、「パフォーマー」でもある。
-果たしてこれは、詩の朗読なのか?
ステージ上を荒れ狂う言葉と身体。
野蛮なようでいて、優しい。
詩の朗読というより、詩そのもの、という言葉が
原始的な意味でよく似合う。
目撃してほしい。
「にゃんしー」
この文章を書いてるものです。
本イベントでは、一番手を務めます。
路上ライブで明るい曲が多いなか、
暗い曲にも結構、人気があったりするんですよ。
今回はそんな曲のなかから、詩の朗読を交えて
ひとつのショーをお見せできればと思います。
SPOKEN WORDS JAM 2009 「黒孩子(ヘイハイズ)」 | |
日付 | 11/14(土) |
時間 | OPEN 17:00 / START 18:00 |
場所 |
天然芸術研究所 (大阪・中崎町駅から徒歩5分) |
料金 | 予約2000円 / 当日2500円 |
出演 |
・桑原滝弥 ・イシダユーリ ・三角みづ紀 ・にゃんしー (敬称略) |