一千一夜第□□話万能図書館と小さな□□ 万能図書館というものがあるそうでございます。何でも、この世のすべての過去と未来を収蔵しているのだとか。アイオンが生まれたときにはもう、彼の部族は離散しておりましたので、いつか、自分の先祖の用いていた言葉について、調べて聞いてみたいと思ったものでございました。彼が知っているのは□□という言葉で、これがどういう意味なのかも分かりませんでしたが、ときおり、荷運びの仕事の合間にも、空を見上げて、口ずさむことがありました。あるとき大きな商売が持ち上がり、人手が足りないということで、あちこちから人足が集められました。
ふしぎのくにの ありすはウサギがきらいでした。ウサギも、ネコも。古い、おばあさまの着物をほどいて、丈を短くして作られたドレスは、ありすの足下をいつも不安にさせます。
わるいドラゴン 助けてえ、と姫君の叫び声が谷間にこだまする。ドラゴンは皮膜の翼を広げて、騎士たちを威嚇した。今すぐ助ける、と、若い王が崖の縁にぶらさがって言う。ドラゴンはちょっと困った顔をしてから、若い王に襲いかかる。ドラゴンの尾がうまいこと若い王の足に引っかかり、王は崖縁に跳ね上げられる。
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