うつくしいものつややかに光を放つ髪の毛を辿り、切り抜かれた一瞬の永遠を手にする。鋭い横顔を息を詰めて見つめた、届かないと知っている、から瞳はいつも正直だ。濃いブラウンのローファーの諦めは見抜かれて。足元の水たまりが乱反射してゆらゆら、ひずんだ青空をよぎる白雲、ふちに滲む茜色、明日の天気なんてどうでもよかった。きらきらしい水面だけが今の全て。(#ヘキライ 参加作品)