出店者名 白昼社
タイトル 文藝誌オートカクテル2015-耽美-
著者 文藝誌アンソロジー
価格 1000円
ジャンル 純文学
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紹介文
執筆陣(掲載順)

伊藤なむあひ
にゃんしー
赤木杏
ひのはらみめい(そにっくなーす)
山本清風
牟礼鯨
霜月ミツカ
恣意セシル
ちょまっこりーな
馬場めぐみ
水銀
eb
泉由良

「耽美」という単語をそれぞれが咀嚼し、組み上げ直し、「うつくしいとは」ということを全員が丁寧に求め続けて仕上げたアンソロジーです。どうぞ、ご覧下さい。

装丁画はなかの真実氏。
巻末に耽美をテーマにした映画コラムのおまけ付きです。

 パピ子はかわいそうな女の子だ。

 プリンは一日一個までだしゲームは一日一時間まで。そのうえ昨夜、ダンスホールにてバラバラ死体となってしまったのだ。

 かわいそうなパピ子はダンスホールの片隅、誰もが音楽に気を取られている間に何者かによってバラバラにされた。彼女のそのまだ余計な肉のついていないほっそりとした右手、右足、左手、左足、そしてつるりと卵形の小さな頭は切断され埃だらけのフロアに無造作に転がり、単なる内臓の入れ物と化してしまった。胴体にいたってはその日たまたま近くの動物園から逃げ出したワオキツネザルに親と間違えられたのか素早く持ち去られてしまったのだ。

 かわいそうなパピ子。これはパピ子が未成年にも関わらずダンスホールに行ったこと、そして初めてのダンスホールに浮かれていつもよりもバラバラ死体にされやすい格好をしていたことを差し引いてもまだかわいそうだ。

     (伊藤なむあひ「星に(なって)願いを」より)


「美しいとは?」を問いかける"純文学"
文学フリマの人気カテゴリのひとつである純文学。
その定義はおそらく多くあって、
あるいはそれは読者の数だけ存在するのかもしれません。
もし純文学の定義を
「ストーリーは皆無でも文章・文体がひたむきに美しいこと」
に与えるとすれば、
この耽美アンソロジー、極めて純度の高い純文学と云えると思います。
とにかく、よく分からない作品が多い。
分かられることを拒む、分かろうとしてはいけないと語りかける。

テーマ"が耽美"ということですから、谷崎潤一郎のような
作品が揃っているかといえば、そうでもない。
これは耽美そのものというより、各人の思う耽美を追いかけようとした
アンソロジーなのだと思います。
だから必然的に読者にも投げかけられる。
「耽美ってなんだろう?」

例えば深夜、強めのお酒を減らしながら、
よるべない読後感に浸ることをお勧めします。
推薦者にゃんしー



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