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パピ子はかわいそうな女の子だ。 |
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文学フリマの人気カテゴリのひとつである純文学。 その定義はおそらく多くあって、 あるいはそれは読者の数だけ存在するのかもしれません。 もし純文学の定義を 「ストーリーは皆無でも文章・文体がひたむきに美しいこと」 に与えるとすれば、 この耽美アンソロジー、極めて純度の高い純文学と云えると思います。 とにかく、よく分からない作品が多い。 分かられることを拒む、分かろうとしてはいけないと語りかける。 テーマ"が耽美"ということですから、谷崎潤一郎のような 作品が揃っているかといえば、そうでもない。 これは耽美そのものというより、各人の思う耽美を追いかけようとした アンソロジーなのだと思います。 だから必然的に読者にも投げかけられる。 「耽美ってなんだろう?」 例えば深夜、強めのお酒を減らしながら、 よるべない読後感に浸ることをお勧めします。 | ||
推薦者 | にゃんしー |