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京都恵文社でmille-feuille様の作品に出会ったのはいつの頃だったろうか。 以来、新作が出る度に買い集めていて、今回はめでたく作家活動10周年とのこと。おめでとうございます。 「カルミラ族の末裔」はそれにふさわしく、先ず「本の装丁」、紙とインクの香りからその美しさと気品が漂ってくる。 本作品は「赤の手記」と「白の手記」から構成されており、双子の美しいビスクドールを連続させるような作りになっている。 他人の日記を盗み見るような、見ちゃいけないのに、どうしても読まずにはいられない心理描写が巧みで、古いモノクローム映画を見ているかのようだ。 「赤の書」がこれまた耽美!小物の演出、情景、吸血鬼のもつエロチシズムと切なさ。 そして、一番好きな花「すみれ」がエッセンスとして効いている。 私もリデル様に血を差し上げてもよろしくてよ!…とすっかりファンになってしまった。 ラストの落としどころがこれまた「こうくるか!」と。 ぜひとも美しいものに触れたい方は読んでみてください。 | ||
推薦者 | 綺鱗舎 |
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最初からぐいぐい引き込まれ、耽美な世界にめり込みました。 細部の描写、特に身につける衣服、装飾品についての描写は群を抜いて素晴らしく、 想像するだけでうっとりしてしまいます。 映像化されたらどんなに素敵だろうと思います。 幻想的なお話ですが、心理描写も差し迫るものがあり、 すっかりリデル様ファンです。 | ||
推薦者 | 服部公実子 |