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思春期の、自意識と人恋しさと気負いと憧憬入り混じるお年頃の、好きな人たちの何が好きなのかどうして好きなのか好きでいていいのか百遍自問しちゃうストイックさ、もういいじゃん触れちゃえよって突っ込んでは決していけない……そのころの記憶……うっ眩暈が 主人公の海吏も親友の春馬も、優しく強がりで大人びているふうだけれど、一皮剥けば溶けかけたバターのように心許ない感情を扱いかねて迷っている。まだまだ感情もからだも分類しきらない時期で、自分と他人の境界線が曖昧で、容易く心ごと差し出しあってしまう彼らの、危なっかしさが愛おしいお話。 | ||
タイトル | ジェミニとほうき星 | |
著者 | 高梨 來 | |
価格 | 800円 | |
ジャンル | JUNE | |
詳細 | 書籍情報 |