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咲祈さんの物語は、幸福と絶望と空虚のクッションが、まるで囲むように置いてある箱庭のような世界だと、勝手に思っている。 愛情と執着、搾取される子供、欲にまみれた大人、そんな中でたった一つ信じられる魂の片割れ。モラトリアム、和の世界観。 上の言葉にぴんと来た方にぜひ、読んでほしい。きっと満足できる世界がその本の中に詰まっているから。 | ||
タイトル | 羽人物語 | |
著者 | 咲祈 | |
価格 | 900円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |
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一番にですねー、推したいのはー、25歳男性ピアニスト・壮平さんの腰の低さというか、年上だからといって強制しない、桐緒さんを「可愛い年下の女の子」として過剰(ここポイント)に扱わないザ・紳士!(※桐緒さんの前では)の所です!! 二人を眺めているのが読者としては本当に幸せになれます……。 そして桐緒さんの高校生活の描写も丁寧で、リアリティがありました。だからこそ、彼ら彼女らへ親近感が湧くのかもしれません。 本文はネットで公開もされていますが、表紙などの装丁も美しいのでそこも必見です。 | ||
タイトル | ピアニストの恋ごころ | |
著者 | 高梨 來 | |
価格 | 600円 | |
ジャンル | 恋愛 | |
詳細 | 書籍情報 |
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「人形」をテーマにした創作、でファンタジーから現代もの、伝承風のものまであり、人形、という言葉の持つイメージはなんにでもなるのだな、と感服した一冊です。 最初の一編がS(すこし)F(ふしぎ)で心温まる現代ものから始まり、生命の形とあり方を考えさせられるSF、少し世間からずれて傷つく女性と不思議な女性との交流、人間と人形の間にまつわる悲喜こもごもが綴られた伝承風……。どの世界、どの時間にも、人形をテーマとしながらも見えてくるのは人間の業や気持ち、関係なのだなあと感じた一冊でした。 | ||
タイトル | 人形小説アンソロジー「ヒトガタリ」 | |
著者 | 杉背よい・柳田のり子・匹津なのり・西乃まりも | |
価格 | 400円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |
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マニア系男子との恋愛を見るのが好きなのですが、この「虫マニア」の彼は、心から虫が好きで、そして彼女の事も好き。彼女の事を昆虫に例えては、もう読んでるこちらがこっぱずかしくなるくらい、素直に「好きだ」というのだからたまらない。 彼女も彼の趣味にありきたりな文句も言わないし、分かる範囲で(ここ重要なのです)付き合っている。その健気さや優しさもいとおしく感じます。 | ||
タイトル | 虫めづる | |
著者 | 良崎歓 | |
価格 | 400円 | |
ジャンル | 掌編 | |
詳細 | 書籍情報 |
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藍間さんの「技使い」という能力を持つファンタジー世界観を気軽に、そして心情+技使いのバトルの醍醐味を味わえるつづ一冊。 女の子・ナミア視点がメインなので読みやすいし、思春期特有のもだもだとか焦燥感も味わえます。 | ||
タイトル | のびざかり闘争 | |
著者 | 藍間真珠 | |
価格 | 500円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |