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この作品は、わたしにとって、生かしてくれる音楽のような存在です。 もう全部ダメな時や、元気をもっと追加したい時、聞くと全身にエネルギーを与えてくれて、 生命力が満ち満ちてくるような歌がいくつかあって、そういうのと同じ感じです。 バンドの人たちの話っていうだけでも最高なんですが、音楽をやっている登場人物たちの感じているわくわく感、好きなことに込める気持ちがそのまま乗り移って、自分もなんかやってやる!という元気が湧いてきます。 ここに出てくる人たちは、「持っている」人たちなんだと思います。才能も、仲間も、努力を当たり前にする性質も、資金も、チャンスも。でも、うらやましいとか、こんなのありえないとか、思わせない。 進める、楽しめる、そういう前向きなパワーが爆音で鳴っていて、そこに引っ張られていく。 聞くと「生きていける」と思える歌が、きっとみんなみんなあると思うので、そういう歌を聴きながら読んでもらったら、より一層楽しめると思います。 登場する架空の曲の歌詞もすごくよくて、しびれる。 それに会話の掛け合いも心地よくて、素敵な人間関係に心がぽかぽかします。 大絶賛します。大好きな作品です。 | ||
タイトル | 手ノ鳴ルホウヘ | |
著者 | 紺堂カヤ | |
価格 | 1300円 | |
ジャンル | 大衆小説 | |
詳細 | 書籍情報 |