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「赤の女王様」については知らなかった(アリスも実はよく知らない)。 けれど、その起点から桜子の思いや置かれた環境、特に焦りのようなところはすごく胸に染みた。 桜子のように、 椿姫みたいに「適性を捨てようとしている」かのように見える人に対しては、私も怒りを感じることがあって、 でもそれは「表に出してはいけないこと」だという認識もあって、桜子にすごく共感した。 新山から××に誘われるところは、私が思った通りの結末を迎えて、 それを残りページ数から推測したのはよく訓練された相棒クラスタだなとか自分で思ってしまって、 まあなさんもよく相棒の実況してらっしゃるので、ちょっとよくない読者だなと自分で笑った。 登場はしない椿姫の彼氏はすごく素敵な人で、そういう人が身近にいると良い意味で自分に誇りが持てていいよね。 | ||
タイトル | 赤の女王様と椿姫と私 | |
著者 | 小高まあな | |
価格 | 200円 | |
ジャンル | ライトノベル | |
詳細 | 書籍情報 |
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セリちゃんかわゆいかしこい!! 賢い子はね、美味しいです(いいのかその表現で)。 「花街?」って思ったけど娼館とそれに隣接する食堂が舞台で、なるほど花街。 攫われて助けられた(?)10人の少女が居場所を見つける話です。 レジーディアンの覚悟は身に染みたし、その道に進む躊躇いがありありと感じられた。 一つを過去の箱に入れることが前に進むための準備になることってホント多いんですよね。 彼女にもエッダのような結末があってほしいと願う。 で、やっぱりセリが可愛いんですよ。 賢くてこまっしゃくれてて(あれ? 褒めてない?)、 暗算が得意なのは、普段書類の枚数数える業務だけで頭こんがらがってる私からしたらとてつもなく羨ましいし、なんのかんのササヅキからも信頼されてるよな、と。 10人の少女たちは、もちろん必要に迫られてなのだけど、 ちゃんと「生きていく道」を見つけて「手に職」をつけて、すごくたくましい。 元気が出る本です。オススメ。 おまけのR付き冊子もきゃわゆくてよいです。 しあわせなえっちはいいぞ。 いいぞ。 | ||
タイトル | 花街ダイニング(R18Ver.) | |
著者 | まるた曜子 | |
価格 | 850円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |
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テキレボアンソロで興味をひかれたお話の本体は 艶っぽいなんてものじゃなかった……壮絶だった……。 鬼と人魚姫の両者から語られる同じ「時間」。 人魚姫の方により感情移入して読めたけど、鬼の気持ちも納得感がある。 確固とした生々しさがあって、登場人物が生きている。 呪い師の物語が気になる……と読み進めて、えっ、もしかしてこの人って(ry)。 「宙の渚のローレライ」は私のアレとちょっとネタが近い気がした。 ヒロインは読めたけど主人公には驚いた。 その××要素は、現代日本では感動と共に語られることが多いのだけど、 私も少しその××要素を持っていて、 世の中での語られ方にもにょもにょしていたので こういう「そういう要素はあるけどそれだけ」の人達の物語として描かれていたのが嬉しかった。 表題作は、キャッ(赤面) いや普段からジェンダーがどうのという話をしがちな私には一番刺さったお話でございました。 これは百合なのかしら?(ジャンル定義に疎い私)(作者さんから百合ですとお答えいただきました) ままならなさを、その能力で切り開いていく女性主人公は大好きです!!!! | ||
タイトル | エフェメラのさかな | |
著者 | 凪野基 | |
価格 | 400円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |