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まず、最初に受ける印象は「めっちゃ可愛い〜о(>∀<)о!!」です。 くみた柑さまの綺麗なイラストと、ブルーチェック柄の表紙が素敵です。 しかも、最後まで読めば分かるのですが、このデザインにもちゃんと意味が あったりするのがまた心憎い演出なのです…!! 中表紙と奥付に描かれていた観覧車の絵も大好きです。あと、本文ページを飾る レース柄も…!!知っていたつもりではいましたが、くまっこさんのデザイン力の 高さに、改めて惚れ惚れさせられる、クオリティの高い美しい本になってます。 しかもフォントも文章も、いつものことながらとても読みやすいのです(^∀^)ノ …というわけで、内容についてなのですが。 まずは作品の舞台となる、雪町、という町の持つ優しい雰囲気に癒されます。 出てくるお店やおうちの暖かな雰囲気、そこに住む人たちの優しい思いやりの 心が、ささくれ立った現代人(=私)の心に超滲み入るのであります…! 閉ざされた町のなかをゆっくりと流れる時間に浸る心地よさ。これってとても 大事ポイントですよっみなさん…! 渡る世間にささくれ立っているのは私だけではないはずですから!! この作品は5つの掌編で構成されています。主に三人の女の子と一人の男性が 登場するのですが、それぞれのお話を読み進めるうちに彼らの個人的事情が 少しずつ分かるようになっています。 さっき書いたように、全体的に優しくゆるりとした雰囲気のお話ではあるのですが、 後半に行くにつれ、この人たちの抱えているものが色々と明らかになってきて、 最後で綺麗にまとまる構成が素晴らしいです;; 5つのお話であると同時に、ひとつの大きなお話でもあるように作られている ところがすごく気持ちよかったです。 悲しいような、でも、優しく温かく希望を感じるラストが秀逸でした。 ささくれて汚れた現代人(=私w)の心も、洗われるようでありました…! | ||
タイトル | ゆきのふるまち | |
著者 | くまっこ | |
価格 | 450円 | |
ジャンル | ファンタジー | |
詳細 | 書籍情報 |